新入生の諸君、ご入学おめでとう。京都保健衛生専門学校の教職員一同は君たちを心から歓迎します。看護、臨床検査、臨床工学とそれぞれ分野は異なるものの、君たちは今後、医療・福祉という共通の世界で活躍するのです。
この20年間でわが国の社会構造は大きく変わり、価値観も変わりました。しかし、医療と福祉は国民の共有財産としてその価値と必要性はますます高まっています。国民は君たちが社会で活躍してくれることを心待ちにしているのです。
君たちが今後接するのは、病んだ人、障がいのある人、幼い子ども、お年寄りなどです。そのためには、専門知識と技術だけでなく豊かな人間性が必要です。在学中にそれらのことをきっちりと身につけてください。勉学を続けることは容易なことではありません。時にはくじけそうになることもあるでしょう。良き友を持ち、話し合い助け合って勉学に励むことを期待しています。本日ここに入学された諸君全員が笑顔で本校を卒業されることを学校長はじめ教職員は願っています。
暖かな春の日差しにかこまれたこのよき日に、私たちは夢と希望を胸にこの京都保健衛生専門学校に入学できましたことをとても嬉しく思っております。先程は校長先生をはじめ、ご来賓の方々から温かいご祝辞と激励の言葉をいただき心より感謝申し上げます。
新入生を代表し、誓いの言葉を述べさせていただきます。私たちは、自らの手で選んだ道を歩み今日、京都保健衛生専門学校に入学します。これから始まる専門的な勉強に不安もありますが、それ以上の大きな期待に胸を膨らませています。私たちは、それぞれの学科において日々勉学に励み、将来自らが理想とする医療人となり、患者様に満足していただけるよう努力して参ります。今日の日本の医療環境は目まぐるしく変化しています。少子高齢化が急速に進み、急性期医療だけでなく、慢性期、回復期医療の必要性が高まり、医療の現場は病院のみならず、在宅へも広がっています。また、医療機器も日々進歩し、その操作には高度な技術、豊富な知識が必要となり、それに携わる一人一人の質の向上が望まれます。これからの医療のニーズに合わせて成長しなければなりません。ここ京都保健衛生専門学校では、臨床検査学科、看護学科、臨床工学技士専攻科の三つの学科が共に学んでいます。早い時期からチーム医療を経験することができ、専門の学習以外にも幅広い知識を持つことが可能な素晴らしい環境です。今から始まる京都保健衛生専門学校での時間は、先生方、同じ夢に向かう仲間、そして家族の支えに感謝することを忘れず大切に過ごして参ります。
最後になりますが、校長先生ならびに諸先生方、そして先輩方にはあたたかいご指導のほどよろしくお願い申し上げます。私たち新入生一同は、日々進歩する医療の現場で自ら学び続け確かな知識と技術を習得し、多くの人々の助けとなれるようこの京都保健衛生専門学校で臨床検査技師、看護師、臨床工学技士を目指し、日々勉学に奨励し努力し続けることをここに誓います。
平成31年4月10日
第二臨床検査学科
河原 千夏